サイトロゴ WiRMSoccer

COLUMN

ジュニアユースのセレクション合格後に伸びる子・伸びない子|入団後に成長するためにやるべきこと

セレクションの記事のほとんどは、合格するまでを書いています。でも、本当に難しいのはそのあとです。「合格したけれど、ここから何をすればいいのか」という相談を、保護者の方からよくいただきます。

受かった子が、入団後の半年で伸びなくなる。これは珍しいことではありません。この記事では、合格後に伸びなくなる理由と、伸びる子の特徴、合格から入団までにやっておきたいことを、私自身の経験も含めて書きます。合格はゴールではなく、通過点です。



セレクション合格後に伸びなくなるのはなぜ?


合格がゴールになってしまう

この記事で書いていることを、お子さんの状況に当てはめて聞くこともできます。LINEでは代表の桂陸人が直接お答えしています。
LINEで質問を送ってみる →

セレクションは、家庭にとって分かりやすい目標です。日付があり、合否があり、終わりがある。だから、この1年のエネルギーがすべてそこに集中します。そして合格した瞬間、目標がなくなります。

セレクションの時期はクラブによって数か月ずれるので、早く受かった子ほど「何もない期間」が長くなります(ジュニアユースのセレクションはいつから始まる)。


入団後は周囲のレベルが一気に上がる

入団後の環境は、小学生のチームとはまったく違います。周りは全員、同じ選考を通ってきた子たちです。小学校のチームで一番だった子が、真ん中になる。この変化を、子どもは予想していません。

どれだけの子の中から選ばれたのかを知っておくと、この環境の変化も想像しやすくなります(セレクションの倍率)。


次の目標を自分で設定できない

セレクションという目標は、クラブが日程を公表してくれます。入団後には、それがありません。目標を人に決めてもらってきた子は、何を目指せばいいか分からないまま、毎日の練習をこなすだけになります。



セレクション合格後に伸びる子の特徴

ここからは私の解釈ですが、入団後に伸びる子には共通点があります。


自分の強みを理解している

伸びる子は、自分がなぜ受かったのかを説明できます。受かった理由が分からない子は、入団後に何を伸ばせばいいかも分かりません。セレクションで何が見られていたのかを知っておくと、正解に近づきます(セレクションに受かる子の特徴)。


自分の課題を言葉にできる

「今日はダメだった」で終わらず、「相手を背負ったときに前を向けなかった」のように、何が足りなかったのかを具体的な言葉にできる子は、次の練習で何をすればいいかが分かります(サッカーの言語化力を伸ばす振り返り方法)。


次の目標を自分で決められる

私が向こう側へ行った選手たちを見ていて共通していたのは、目標を定めて、そこから逆算して必要なことを積み上げる力がものすごく優れていたことです。彼らは14歳の時点で、逆算して生きていました。


コーチからの指摘を行動に変えられる

ジュニアユースでは、指摘の量も質も変わります。言われたことをその場で聞くだけでなく、次の練習で試してみる。この繰り返しができる子は、立ち位置が変わっても伸び続けます。



セレクション合格後、小6のうちにやるべきこと

日常を大きく変える必要はありません。入団までの数か月を、「何もない期間」にしないことが大切です。


なぜ合格したのかを振り返る

合格を知ったあと、一度だけ聞いてみてください。「自分は、何が評価されて受かったと思う?」。答えられなくても構いません。考え始めた時点で、入団後の準備は始まっています。


中学で伸ばしたい能力を決める

次に、こう聞きます。「中学に行って、どこを伸ばしたい?」。クラブ名や「レギュラーになりたい」ではなく、「左足のキック」「対人の守備」のように内容を言わせます。この2つを合格の時期にやっておくと、目標が空白になる期間が短くなります。


自主練習のテーマを決める

伸ばしたいものが決まったら、自主練習はそこに絞ります。何でもやる自主練は、量は積めても入団後の課題にはつながりにくいからです。テーマは一つか二つで十分です。


生活習慣を整える

入団すると、練習の日数も移動時間も増えることが多いです。睡眠と食事のリズムを、小6のうちに一度整えておくと、入団後に体力でつまずきにくくなります(ジュニアサッカーの食事・栄養)。



ジュニアユース入団後に伸びるために大切なこと


周りと比較しすぎない

入団すると、周りは全員合格者です。比べれば、自分より上手い子は必ずいます。比べるなら、周りの子とではなく、半年前の自分と比べる。保護者の方も、同じ見方をしてあげてください。


レギュラーになることだけを目標にしない

レギュラーは大事な目標ですが、それだけを目標にすると、監督の評価で気持ちが上下します。「この力を身につける」という自分で動かせる目標を一つ持っておくと、立ち位置に関わらず前に進めます。


自分の課題を見つける

小学生のときに通用していた武器が、通用しなくなる瞬間が来ます。そのとき「何が通用しなかったのか」を自分で見つけられるかどうかが、その後を分けます。


試合後の振り返りを習慣にする

試合が終わったら、できたことを一つ、次に試したいことを一つ。短くていいので、毎回自分の言葉で残します。車の中で親が反省会をするのではなく、子どもが自分で振り返る形にしてください。



セレクションに合格したのに試合に出られない場合は?

合格して入団しても、すぐに試合に出られるとは限りません。小学生のときには経験しなかったベンチを、初めて経験する子も多いと思います。

そのときに大事なのは、「なぜ出られないのか」を子ども自身が考えられることです。分からなければ、コーチに「何を伸ばせば試合に出られますか」と自分から聞きに行けばいい。親が代わりに聞きに行くと、子どもが自分で課題を見つける機会がなくなります(補欠でも腐らせない)。

出られない期間は、「自分の課題に取り組める期間」でもあります。ここで腐らずに積み上げた子が、数年後に逆転することは珍しくありません(セレクションに受かった子と落ちた子の3年後)。



私自身がセレクション合格後に経験したこと

正直に書きます。


小6でセレクションに合格したとき

私は小学4年で本格的にサッカーを始め、広島高陽FCではチームで8番目の選手でした。8人制のスタメンぎりぎりです。そこから小6でサンフレッチェ広島ジュニアユースのセレクションを受け、1次選考の約300名から、最終の3次に残った30名に入りました。


中1で背番号10をつけた

合格して、中1で背番号10をつけました。でも、そこまでを支えていたのはスピードと身体能力です。ドリブルも、裏抜けも、それで通用しました。


なぜその後、上のカテゴリーで通用しなくなったのか

上のカテゴリーに行った瞬間、まったく通じなくなりました。スピードと身体能力だけで勝負していたので、周りが追いついてくると、他に出せるものがなかったんです。そこで初めて、慌てて頭を使い始めました。久保建英が14歳のときにやっていたことを、20歳を過ぎてから始めたわけです。


今振り返ると何をすればよかったのか

今なら、合格したときに「自分は何で受かったのか」と「それが通用しなくなったら何で勝負するのか」を、自分の言葉で考えておきます。そして、目標から逆算して今やることを決める習慣を、12歳のうちに始めます。WiRMで子どもたちと取り組んでいるのも、まさにこの部分です(サンフレッチェ広島ユース10番、それでも私はプロになれなかった)。



セレクション合格はゴールではなく通過点

Jリーグ公式が公表した2019年の新人研修参加選手182名の内訳は、大学出身95人(52.2%)、Jクラブアカデミー出身56人(30.8%)、高校出身24人(13.2%)、その他7人(3.8%)でした。2019年時点のデータですが、半数以上が大学経由です。

12歳や15歳の選考は、通過点であって判定ではありません。これは落ちた子への慰めではなく、受かった子への警告でもあります(セレクションの「不合格」の正体)。

私は高円宮杯U-18プレミアリーグのチャンピオンシップで鹿島アントラーズユースに2-1で勝ち、高校年代の日本一になりました。それでもプロにはなれませんでした。肩書きは、結果を保証しません。



まとめ

  • セレクション合格は分かりやすい目標であるだけに、ゴールになりやすい
  • 伸びる子は、受かった理由と自分の課題を言葉にでき、次の目標を自分で決められる
  • 合格から入団までは「何が評価されて受かったと思う?」「中学ではどこを伸ばしたい?」の2つを聞く
  • 入団後は周りと比べすぎず、試合後の振り返りを習慣にする
  • 試合に出られないときは、子どもが自分で課題を聞きに行く

合格を知ったお祝いの日にこそ、この問いが効きます。


WiRMでは、セレクション対策から進路の相談、いまのやり方への率直な意見まで、LINEで無料相談を受け付けています。「うちの子には何が足りないのか」「この時期に何をさせるべきか」といったことでも構いません。気になる方は、LINEからご登録ください。

WiRM Soccer について

お子さんの「今」を数値で見える化し、成長に伴走します

お子さんの状態を数値で見える化し、心と技術の両面から成長に伴走します。まずはどんなサービスか、のぞいてみてください。

サービス紹介ページへ移動します

LINEで無料相談

ここまでは一般論です。お子さんのことは、直接お聞きください

記事に書けるのは、どのチームにも当てはまる話までです。実際に何が足りていて何が足りないのかは、お子さん一人ひとり違います。

WiRMでは、セレクション対策から進路の相談、いまのやり方への率直な意見まで、LINEでお受けしています。代表の桂陸人が直接お答えします。まとまっていない状態のままで構いません。

登録・ご相談はすべて無料。友だち追加だけでも大丈夫です。

セレクション合格率をLINEで無料診断中