都道府県トレセンの選考|地区から上がるときに変わるもの
地区トレセンに選ばれた。次は都道府県だ。ここで、多くの子がつまずきます。
同じテストをもう一回やるわけではないからです。この記事では、地区から都道府県に上がるときに何が変わるのかを整理します。
位置づけを確認しておく
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JFAのトレセン制度は4階層です。ステージ1がナショナルトレセン(JFA)、ステージ2が地域トレセン(9地域)、ステージ3が都道府県トレセン、ステージ4がブロック・地区トレセン。
都道府県は上から3番目、下から2番目です。ここを通ると、次は9地域のレベルになります。
規模感を一つ置いておきます。一番上のナショナルトレセンU-14(2025年)は、年3回、各3泊4日で、参加はフィールドプレーヤー56名とGK8名。全国から、この人数です。都道府県の先には、この狭さが待っています。
人数が絞られると、見られ方が変わる
ここからは私の解釈です。都道府県レベルの選考基準を公表している資料は、基本的にありません。
地区の層では、対象人数が多い分、短時間で拾える情報が使われます。位置取りと首、球際の一歩目、ミス後の3秒、指示への反応。このあたりが入口です。
都道府県に上がると、周りは全員これができています。だから、ここでは差にならない。代わりに問われるのは、修正の速度です。
トレセンの活動は、一発勝負のセレクションと違って、研修やトレーニングの形を取ります。指導者が何かを言った次のプレーで、それが反映されているか。反映されていないなら、聞いていないのか、理解できていないのか、理解したけどできないのか。この3つは、育成側にとってまったく意味が違います。
見ているのは、これからどこまで行くか
JFAはナショナルトレセンU-14の選考について、「選手の潜在的な力と将来性、個性を重視し、日本代表へつながる選手が対象」と説明しています。選出方法は「各地域の担当スタッフと協議した上で、JFAコーチが最終決定」。
つまり、上の層への推薦は、下の層のスタッフを経由します。都道府県の活動の中で見られているものが、そのまま上に上がっていく。一日だけ頑張る型のアプローチが効かないのは、この構造があるからです。
同じ合宿で、差はここに出ていた
私は14歳の頃、年代別の日本代表で久保建英、菅原由勢、中村敬斗、瀬古歩夢、谷晃生と同じ合宿で寝起きしました。
彼らとの差は、足元の技術ではありませんでした。久保は14歳のとき、私にこう言いました。「敵が右から寄せてきているんだから、左足に出さないとダメでしょ」。判断の理由を、その場で言葉にできる。
私はなんとなくうまくいった、なんとなくうまくいかなかったで終わっていました。差がついていたのは、解像度です。
都道府県から地域、ナショナルと上がるにつれて、この差がひらいていきます。
家庭でやること
上の層を目指すために、練習量を増やす必要はありません。
トレセンの活動から帰ってきた日に、一つだけ聞いてみてください。「今日、コーチに何を言われた?」。次に、「それをやってみてどうだった?」。
この2つの問いは、そのまま修正の練習になります。言われたことを覚えていない子は、次の回に反映できません。聞かれ続けた子は、聞かれる前に覚えておくようになります。
まとめ
都道府県トレセンは4階層のステージ3。ここでは周り全員が基本を満たしているため、差になるのは修正の速度です。
上の層への推薦は、下の層のスタッフを経由します。一日だけの頑張りは効きません。家庭では、「何を言われた?」と「やってみてどうだった?」の2つを聞いてください。
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