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COLUMN

ナショナルトレセンU-14|全国でフィールドプレーヤー56名という現実

トレセンの一番上。そこに何人いるのかを、正確に知っている保護者は少ないと思います。

この記事では、JFAが公表している数字を基に、ナショナルトレセンU-14という場の規模と意味を整理します。



年3回、各3泊4日、FP56名とGK8名

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JFAが公表しているナショナルトレセンU-14(2025年)の実施要項によると、開催は年3回、各3泊4日。参加はフィールドプレーヤー56名とGK8名です。

全国から、この人数です。

選出方法は「各地域の担当スタッフと協議した上で、JFAコーチが最終決定」と書かれています。つまり、下の層(地区・都道府県・9地域)を経由して上がってくる仕組みです。



選考基準に、数値はない

肥心の選考基準について、JFAはこう説明しています。「選手の潜在的な力と将来性、個性を重視し、日本代表へつながる選手が対象」。

ここを読み飛ばしてはいけません。数値化された基準は、どこにも公表されていません。走力の秒数も、リフティングの回数も、得点数の下限もない。

つまり、今の完成度で並べて上位を取る作業ではないということです。同じ傾向は下の年代にも出ています。JFAフットボールフューチャープログラム トレセン研修会U-12の選考の観点は「潜在的な能力、将来性、個性などを重視」で、「同一チームへの偏りを避ける」と明記されています。



この場にいた人間として、書けること

私は14歳の頃、年代別の日本代表で、久保建英、菅原由勢、中村敬斗、瀬古歩夢、谷晃生と同じ合宿で寝起きしました。U-15からU-18まで、世代別代表に選ばれ続けました。

彼らとの差は、足元の技術ではありませんでした。

14歳の久保は、私にこう言いました。「敵が右から寄せてきているんだから、左足に出さないとダメでしょ」。自分のプレーにも他人のプレーにも根拠を持っていて、それを言葉にして要求できた。

菅原由勢のことも覚えています。初招集なのに、なぜか普通に常連組の中に座っていました。そういう自然体のコミュニケーション能力が、彼にはあった。

選ぶ側が「潜在的な力」と呼んでいるものの正体は、たぶんこれだと思っています。



一番上に行っても、保証はない

ここも正直に書いておきます。

私は世代別代表に選ばれ続け、中1で背番号10をつけ、高3の冬には高円宮杯U-18プレミアリーグのチャンピオンシップで鹿島アントラーズユースに2-1で勝ち、高校年代の日本一になりました。それでもプロにはなれませんでした。

肩書きは、結果を保証しません。ナショナルに呼ばれることは、ゴールではなく通過点です。

逆に、ここに呼ばれないことも、何も決めません。Jリーグ公式が公表した2019年の新人研修参加選手182名の内訳は、大学出身95人(52.2%)、Jクラブアカデミー出身56人(30.8%)、高校出身24人(13.2%)、その他7人(3.8%)でした。



数字を知っておく意味

「56名」という数字は、子どもを落胆させるためのものではありません。

この数字を知っていると、呼ばれなかったことを「うちの子はダメだった」と読み替えなくて済む。JFAのトレセン認定基準では、U-12は選手10名に対し指導者1名以上、U-14以上は選手16〜22名に対し1名以上に加えてGKコーチ1名が必須。枠が狭いのは、見る目の数が有限だからです。

さらに、トレセンは年度ごとに選考が行われる制度です。今年の名簿は、来年の名簿ではありません。



まとめ

ナショナルトレセンU-14は、年3回、各3泊4日、フィールドプレーヤー56名とGK8名。選考基準は「潜在的な力と将来性、個性を重視」で、数値基準は公表されていません。

ここに呼ばれても呼ばれなくても、この先は決まらない。数字を知っておく意味は、一回の結果を子どもの中で固定させないことにあります。


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