セレクションが全部ダメだったとき|その後の進路のつくり方
受けたクラブが、全部ダメだった。
この状態になったとき、家庭は二つのことを同時に抱えます。子どもの落ち込みと、進路が未定だという現実。この記事では、後者を先に整理します。やることが決まると、前者は扱いやすくなるからです。
まず、日程の地図をもう一度見る
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意外に知られていないのが、セレクションの日程のばらつきです。
柏レイソルU-15は1次が4月25日から5月9日の6日程、2次が6月13日。川崎フロンターレU-15は1次が6月20-21日、2次が6月28日、3次が7月9日。サンフレッチェ広島ジュニアユース(2026年度加入)は1次が11月23日、2次が11月29日、3次が12月6日。
4月から11月まで、7か月ひらいています。春に受けたクラブが全部ダメだったとしても、秋のクラブはまだ残っている可能性があります。街クラブの多くは、秋以降に集中します。
まず、この地図をもう一度広げてください。「全部ダメだった」の「全部」が、実は2クラブだったというケースは少なくありません。
選択肢は、J下部だけではない
ここははっきり書いておきます。
Jの下部組織の門は、実際に狭い。川崎フロンターレU-15は2027年度加入の募集人数を「0〜若干名」と公式に明記しています。FC東京U-15深川も2027年度加入は「若干名」です。合格者ゼロがありうると、クラブ自身が書いている。
一方で、Jリーグ公式が公表した2019年の新人研修参加選手182名の内訳は、大学出身95人(52.2%)、Jクラブアカデミー出身56人(30.8%)、高校出身24人(13.2%)、その他7人(3.8%)でした。2019年時点のデータですが、半数以上が大学経由です。
12歳や15歳の選考は、通過点であって判定ではありません。これは慈めではなく、公表されている数字の話です。
選ぶ基準を、レベルから変える
全落ちしたあと、家庭がやりがちなのは「受かるところを探す」ことです。この基準だと、入ったあとに伸びないケースが出ます。
提案する基準は一つです。その子が、一番多く考えられる環境かどうか。
ベンチで見学する3年間より、ピッチで失敗できる3年間のほうが、考える回数は圧倒的に多い。そして、中学3年間で伸びる子と伸びない子の差は、チームの強さよりもここで出ます。
見学で確認するのは、チームの成績ではなく、ベンチの選手の扱われ方です。出ていない子にも声がかかっているか。これは一回見れば分かります。
子どもには、事実を正確に伝える
全落ちのあと、一番恐いのは、子どもが「自分には才能がない」と結論づけることです。
不合格は、能力の判定ではありません。クラブ自身が募集人数を「0〜若干名」と公表しており、応募者数も合格者数も公表されていない。その日その時間に、その指導者が見た印象以上のものではない。
これを、慈めとしてではなく事実として伝えてください。「次があるよ」ではなく、「クラブがこう書いている」と要項を見せる。情報は、慈めより強い。
進路は、一つの選考では決まらない
最後に、自分の話をします。
私はサンフレッチェ広島のジュニアユースとユースで育ち、U-15からU-18まで世代別の日本代表に選ばれ、高3の冬には高校年代の日本一になりました。それでもプロにはなれませんでした。
逆に言えば、この道を通らなかった選手が上でやっているケースも、いくらでもあります。十二歳の選考で決まっていることは、実はほとんどありません。
まとめ
セレクションが全部ダメだったときは、まず日程の地図をもう一度見てください。4月から11月まで、日程は散らばっています。
そして、選ぶ基準をレベルから変えること。その子が一番多く考えられる環境かどうか。不合格は能力の判定ではないという事実を、慈めではなく情報として子どもに渡してください。
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記事に書けるのは、どのチームにも当てはまる話までです。実際に何が足りていて何が足りないのかは、お子さん一人ひとり違います。
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