「サッカーやめたい」と言われたら|叱る前に確かめたいこと
「サッカー、やめたい」。我が子にこう言われると、親はうろたえてしまいます。ここまで送迎して、道具も揃えて、応援してきたのに、と。つい「何言ってるの、続けなさい」と返してしまう気持ちは、とてもよく分かります。
けれど、やめさせるかどうかを決める前に、少しだけ確かめてほしいことがあります。「やめたい」の中身は、たいていサッカーそのものへの嫌悪ではないからです。ここでは、その言葉をどう受け止め、どう関わればいいかを整理します。
「やめたい」を分解してみる
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多くの子を見てきて思うのは、「やめたい」の正体はだいたい次の4つのどれかだということです。試合に出られなくてつまらない。ミスして怒られるのが怖い。まわりと比べて自信をなくしている。勝てない・上手くならなくて楽しくない。
どれも、サッカーが嫌いなのではなく「今の状況がつらい」だけです。ここを「サッカーが嫌いになった」と取り違えてやめさせてしまうと、まだ好きだった子の芽を摘んでしまうことがあります。
土台は、ずっと「楽しい」
スポーツを長く続けられる子は、根性があるのではなく、「楽しい」という土台が崩れていないだけです。逆に言えば、「やめたい」はその土台にヒビが入ったサインとも言えます。
人が自分から動き続けるのは、「やらされている」ときではなく「自分で選んでいる」「楽しい」と感じているとき(内発的動機)だと分かっています。外から押し続けるほど、気持ちはかえって離れていきます。まずは土台の「楽しい」が今どうなっているかに、目を向けてあげたいところです。
家で、できる一手
「やめたい」と言われたら、まず「何が一番イヤ?」と中身を聞いてあげてください。説得ではなく、質問です。多くの子は「やめたい」とは言えても、何がつらいのかを自分でも整理できていません。
「試合に出られないのがイヤ」「怒られるのがこわい」——具体が出てきたら、それはもう“やめる理由”ではなく“一緒に解ける課題”に変わります。そしてもう一つ、叱って続けさせないこと。「根性がない」と言われた子は、サッカーごと嫌いになってしまいます。続けるにせよ休むにせよ、決める材料を一緒に並べてあげれば十分です。
まとめ
「やめたい」は、サッカーが嫌いになった宣言ではなく、「今がつらい」というサインです。叱る前に、その中身を聞いてみる。土台の「楽しい」が戻れば、続けられる子は少なくありません。
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